2016年9月19日付 南海日日新聞より
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「昨年の雪辱果たす カヌー大島女子の与論チーム」
カヌー競技女子は、大島地区代表の与論チームが大島地区勢で初の優勝を飾った。昨年はトップでゴールしながらも失格で涙をのんだ。雪辱を誓った今大会は2位に約9秒の差をつけて文句なしの1位。選手、スタッフがうれし涙を流して喜びを分かち合った。
チームは20〜40代のメンバーで構成。今大会に向けて1年間、週3回の練習を重ねて筋力アップも図った。中山久代選手兼監督(44)は「前も見ないで必死にこいだ。ゴールしたときは横にほかのチームが見えなかったが、昨年のこともあってすぐには喜べなかった。正式な結果を聞いてやっと優勝した喜びが湧いてきた。本当にうれしい」と振り返り、「メンバーはみんな根性がある。野獣パワーで来年はV2を狙う」と声を弾ませた。
奄美舟こぎ協会理事長で男女大島チームの総監督も務める実和則さん(46)は、「女子の優勝は悲願だった。郡体や県体の支援を目的に協会を設立した経緯もある。カヌー大島の歴史をつくった選手たちの姿を見て本当に感動した」と語った。